Fused Location Test App

Android の Fused Location Provider API を使用した GPS ロガーアプリケーション

概要

このアプリケーションは、Android 端末の位置情報を取得し、データベースに記録する GPS ロガーです。アプリケーション内で精度や取得間隔の変更ができ、Fused Location Provider API のテストを行えます。

主な機能

位置情報取得

• Fused Location Provider API を使用した高精度な位置情報取得
• バックグラウンドサービスによる継続的な位置情報記録
• 精度（accuracy）の記録

地図表示

• Google Maps API を使用した地図表示
• 記録された位置情報の軌跡表示
• 色分けされた複数の軌跡表示

データ管理

• Room データベースによる位置情報の永続化
• ラベル機能による軌跡の分類
• 日時、緯度、経度、精度の記録

通知機能

• フォアグラウンドサービスの通知表示
• 位置情報取得状況の通知

技術スタック

開発環境

• 言語: Kotlin
• 最小 SDK: API 35 (Android 12+)
• ターゲット SDK: API 35
• ビルドツール: Android Gradle Plugin 8.8.0

主要ライブラリ

• 位置情報: Google Play Services Location 21.3.0
• 地図: Google Play Services Maps 19.1.0
• データベース: Room 2.6.1
• UI:
  • Material Design Components 1.12.0
  • Navigation Component 2.8.7
  • View Binding
• 非同期処理: Kotlin Coroutines

アーキテクチャ

• パターン: MVVM (Model-View-ViewModel)
• データベース: Room (SQLite)
• サービス: フォアグラウンドサービス

プロジェクト構成

app/src/main/java/com/yamichi77/fusedlocationtestapp/
├── MainActivity.kt                 # メインアクティビティ
├── constants/                      # 定数クラス
├── data/                          # データ層
│   ├── AppDatabase.kt             # Room データベース
│   ├── DatabaseModule.kt          # データベースモジュール
│   ├── dao/                       # Data Access Object
│   └── entity/                    # エンティティクラス
│       ├── TMoveLog.kt           # 移動ログエンティティ
│       └── TLabel.kt             # ラベルエンティティ
├── service/
│   └── GPSLoggerService.kt       # GPS記録サービス
└── ui/                           # UI層
    ├── home/                     # ホーム画面
    └── map/                      # 地図画面
        ├── MapFragment.kt
        └── MapViewModel.kt

セットアップ

1. 必要な権限

アプリは以下の権限を要求します：

• ACCESS_FINE_LOCATION - 精密な位置情報
• ACCESS_COARSE_LOCATION - おおよその位置情報
• FOREGROUND_SERVICE - フォアグラウンドサービス
• FOREGROUND_SERVICE_LOCATION - 位置情報フォアグラウンドサービス
• POST_NOTIFICATIONS - 通知表示

2. Google Maps API キーの設定

1. Google Cloud Consoleでプロジェクトを作成
2. Maps SDK for Android API を有効化
3. API キーを作成し、Android アプリの制限を設定
4. プロジェクトのルートディレクトリに local.properties ファイルを作成
5. 以下の内容を追加：

MAPS_API_KEY=YOUR_API_KEY_HERE

重要: local.properties ファイルは Git で管理されていません。各開発者が個別に設定する必要があります。

3. ビルドと実行

• Android Studio から実行してください。

使用方法

1. アプリを起動

   • 初回起動時に位置情報とプッシュ通知の権限を許可

2. GPS 記録の開始

   • メイン画面でサービス開始ボタンをタップ
   • バックグラウンドで位置情報の記録が開始

3. 地図での確認

   • ナビゲーションドロワーから「Map」を選択
   • 記録された軌跡が地図上に表示

4. 記録の停止

   • メイン画面でサービス停止ボタンをタップ

データベーススキーマ

t_move_log (移動ログ)

カラム名	型	説明
seq_time	String (PK)	記録日時 (yyyyMMddHHmmss)
label_id	Int	ラベル ID
latitude	Double	緯度
longitude	Double	経度
accuracy	Float	精度 (メートル)

t_label (ラベル)

カラム名	型	説明
id	Int (PK)	ラベル ID
name	String	ラベル名

注意事項

プライバシーとセキュリティ

• 位置情報は端末内のローカルデータベースに保存されます
• 外部サーバーへのデータ送信は行いません
• Google Maps API キーは適切な制限を設定してください

バッテリー使用量

• GPS 記録は継続的にバッテリーを消費します
• 必要に応じて記録を停止してください

対応 OS

• Android 12 (API 31) 以上が必要
• 最新の Google Play Services が必要

ライセンス

このプロジェクトは MIT ライセンスの下で公開されています。詳細はLICENSEファイルを参照してください。