Claude Code Cookbook

English | 中文 | 한국어 | Português | Español | 日本語

Claude Code をもっと便利に使うための設定集です。

細かい確認を省いて自動的に作業を進めてくれるので、本来やりたいことに集中できます。 コードの修正やテストの実行、ドキュメントの更新など、よくある作業は Claude Code が判断して実行します。

主要機能

3 つの機能で Claude Code の動作をカスタマイズできます。

• Commands: / で始まるカスタムコマンド
• Roles: 専門家の視点で回答するための役割設定
• Hooks: 特定のタイミングでスクリプトを自動実行

---

機能一覧

Commands（カスタムコマンド）

/commands ディレクトリ内の Markdown ファイルとして保存されています。/ に続けてファイル名を入力すると実行できます。

コマンド	説明
/analyze-dependencies	プロジェクトの依存関係を分析し、循環依存や構造的な問題を視覚化する。
/analyze-performance	アプリケーションのパフォーマンス問題を分析し、技術的負債の観点から改善策を提案する。
/check-fact	プロジェクト内のコードベース、ドキュメントを参照し、与えられた情報の正誤を確認する。
/check-github-ci	GitHub Actions の CI 状況を監視し、完了まで追跡する。
/check-prompt	現在のプロンプトの内容をレビューし、改善案を提示する。
/commit-message	変更内容に基づいてコミットメッセージだけを生成する。
/context7	Context7 MCP を使用してコンテキスト管理を行う。
/design-patterns	デザインパターンに基づいた実装を提案・レビューする。
/explain-code	選択されたコードの機能やロジックを分かりやすく説明する。
/fix-error	エラーメッセージを元に、コードの修正案を提示する。
/multi-role	複数の役割（Role）を組み合わせて、同じ対象を並行分析し統合レポートを生成する。
/plan	実装前の計画立案モードを起動し、詳細な実装戦略を策定する。
/pr-auto-update	Pull Request の内容（説明、ラベル）を自動で更新する。
/pr-create	Git 変更分析に基づく自動 PR 作成で効率的な Pull Request ワークフローを実現する。
/pr-feedback	Pull Request のレビューコメントを効率的に対応し、エラー分析 3 段階アプローチで根本解決を図る。
/pr-issue	現在のリポジトリのオープン Issue 一覧を優先順位付きで表示する。
/pr-list	現在のリポジトリのオープン PR 一覧を優先順位付きで表示する。
/pr-review	Pull Request の体系的レビューでコード品質とアーキテクチャの健全性を確保する。
/refactor	安全で段階的なコードリファクタリングを実施し、SOLID 原則の遵守状況を評価する。
/role-debate	複数の役割（Role）で、特定のテーマについて討論させる。
/role-help	利用可能な Role の一覧と説明を表示する。
/role	指定した役割（Role）として振る舞う。
/screenshot	画面のスクリーンショットを取得し解析する
/search-gemini	Gemini を使って Web 検索を行う。
/semantic-commit	大きな変更を意味のある最小単位に分割し、セマンティックなコミットメッセージで順次コミットする。
/sequential-thinking	Sequential Thinking MCP を使用して複雑な問題を順を追って段階的に考え、結論を導き出す。
/show-plan	現在の実行計画を表示する。
/smart-review	高度なレビューを行い、コード品質を向上させる。
/spec	要求事項から、Kiro の spec-driven development に準拠した詳細な仕様書を段階的に作成する。
/style-ai-writting	AI が生成したような不自然な文章を検出し、修正する。
/task	専用エージェントを起動して、複雑な検索・調査・分析タスクを自律的に実行する。
/tech-debt	プロジェクトの技術的負債を分析し、優先順位付けされた改善計画を作成する。
/ultrathink	複雑な課題や重要な決定に対して、段階的で構造化された思考プロセスを実行する。
/update-dart-doc	Dart ファイルの DartDoc コメントを体系的に管理し、高品質な日本語ドキュメントを維持する。
/update-doc-string	複数言語対応のドキュメント文字列を統一的に管理・更新する。
/update-flutter-deps	Flutter プロジェクトの依存関係を安全に更新する。
/update-node-deps	Node.js プロジェクトの依存関係を安全に更新する。
/update-rust-deps	Rust プロジェクトの依存関係を安全に更新する。

Roles（役割設定）

agents/roles/ ディレクトリ内の Markdown ファイルで定義されています。Claude に専門家の視点を持たせて、より的確な回答を得られます。

各ロールはサブエージェントとして独立実行することも可能です。--agent オプションを使用すると、メインの会話コンテキストを妨げることなく、大規模な分析や専門的な処理を並列実行できます。

ロール	説明
/role analyzer	システム分析の専門家として、コードやアーキテクチャの分析を行う。
/role architect	ソフトウェアアーキテクトとして、設計に関するレビューや提案を行う。
/role frontend	フロントエンドの専門家として、UI/UX やパフォーマンスに関する助言をする。
/role mobile	モバイルアプリ開発の専門家として、iOS/Android のベストプラクティスに基づいた回答をする。
/role performance	パフォーマンス最適化の専門家として、速度やメモリ使用量の改善を提案する。
/role qa	QA エンジニアとして、テスト計画や品質保証の観点からレビューする。
/role reviewer	コードレビュアーとして、可読性や保守性の観点からコードを評価する。
/role security	セキュリティ専門家として、脆弱性やセキュリティリスクを指摘する。

サブエージェント実行例

# 通常モード（メインコンテキストで実行）
/role security
「このプロジェクトのセキュリティチェック」

# サブエージェントモード（独立コンテキストで実行）
/role security --agent
「プロジェクト全体のセキュリティ監査を実行」

# 複数ロールの並列分析
/multi-role security,performance --agent
「システム全体のセキュリティとパフォーマンスを包括的に分析」

Hooks（自動化スクリプト）

settings.json で設定して、開発作業を自動化できます。

実行スクリプト	イベント	説明
deny-check.sh	PreToolUse	rm -rf / のような危険なコマンドの実行を未然に防ぐ。
check-ai-commit.sh	PreToolUse	git commit でコミットメッセージに AI の署名が含まれている場合にエラーを出す。
preserve-file-permissions.sh	PreToolUse / PostToolUse	ファイル編集前に元の権限を保存し、編集後に復元する。Claude Code が権限を変更するのを防ぐ。
ja-space-format.sh	PostToolUse	ファイル保存時に、日本語と英数字の間のスペースを自動で整形する。
auto-comment.sh	PostToolUse	新規ファイル作成時や大幅な編集時に、docstring や API ドキュメントの追加を促す。
notify-waiting	Notification	Claude がユーザーの確認を待っている時に、macOS の通知センターでお知らせする。
check-continue.sh	Stop	タスク完了時に、継続可能なタスクがないか確認する。
(osascript)	Stop	全タスク完了時に、macOS の通知センターで完了を知らせる。

---

開発フローとコマンド使用ガイド

一般的な開発フローでのコマンド活用例

flowchart TB
    Start([タスク確認]) --> PRList["/pr-list<br/>オープン PR 一覧"]
    Start --> PRIssue["/pr-issue<br/>オープン Issue 一覧"]

    PRList --> TaskType{種類は？}
    PRIssue --> TaskType

    TaskType -->|新機能| Plan["/spec<br/>要件定義・設計"]
    TaskType -->|バグ修正| Fix["/fix-error<br/>エラー分析"]
    TaskType -->|リファクタリング| Refactor["/refactor<br/>改善"]
    TaskType -->|レビュー| Review["/pr-review<br/>レビュー"]

    Plan --> Design["/role architect<br/>/role-debate<br/>設計相談"]
    Design --> Implementation[実装・テスト]
    Fix --> Implementation
    Refactor --> Implementation
    Review --> Implementation

    Implementation --> Check["/smart-review<br/>品質チェック"]
    Check --> Commit["/semantic-commit<br/>目的単位でコミット"]
    Commit --> PR["/pr-create<br/>PR 自動作成"]
    PR --> CI["/check-github-ci<br/>CI 状況確認"]

    CI --> Status{問題あり？}
    Status -->|はい| Feedback["修正対応<br/>/pr-feedback<br/>/fix-error"]
    Status -->|いいえ| End([完了])

    Feedback --> Implementation

    classDef commandBox fill:#e0f2fe,stroke:#0369a1,stroke-width:2px,rx:5,ry:5,color:#0c4a6e
    classDef processBox fill:#f0f9ff,stroke:#0ea5e9,stroke-width:1px,rx:5,ry:5,color:#075985
    classDef decisionBox fill:#fef3c7,stroke:#f59e0b,stroke-width:2px,rx:5,ry:5,color:#78350f
    classDef startEnd fill:#86efac,stroke:#22c55e,stroke-width:2px,rx:20,ry:20,color:#14532d

    class PRList,PRIssue,Plan,Fix,Refactor,Review,Design,Check,CI,Commit,PR,Feedback commandBox
    class Implementation processBox
    class TaskType,Status decisionBox
    class Start,End startEnd

    %%{init: {'theme':'base', 'themeVariables': { 'primaryColor':'#e0f2fe', 'primaryTextColor':'#0c4a6e', 'primaryBorderColor':'#0369a1', 'lineColor':'#64748b', 'secondaryColor':'#f0f9ff', 'background':'#ffffff', 'mainBkg':'#ffffff', 'fontSize': '14px'}}}%%

Loading

---

インストール

# リポジトリをクローン
git clone https://github.com/wasabeef/claude-code-cookbook.git
cd claude-code-cookbook

# 言語を指定してインストール
./scripts/install.sh ja    # 日本語（デフォルト）
./scripts/install.sh en    # 英語
./scripts/install.sh ko    # 韓国語
./scripts/install.sh pt    # ポルトガル語
./scripts/install.sh zh    # 中国語
./scripts/install.sh es    # スペイン語

Claude Desktop で Custom Instructions のパスを ~/.claude に設定すれば完了です。

カスタマイズ

• コマンドの追加: commands/ に .md ファイルを追加するだけです
• ロールの追加: agents/roles/ に .md ファイルを追加するだけです
• Hooks の編集: settings.json を編集して、自動化処理を変更できます