HmMarkdownSimpleServer は、秀丸エディタのブラウザ枠を利用してMarkdownファイルをリアルタイムでプレビューするための拡張機能です。
編集中はリアルタイムに、保存時には即座にプレビューが更新されるため、スムーズな執筆体験を提供します。
- ハイブリッド更新モード:
- リアルタイムプレビュー: 編集中のテキストに追従して、入力と同時にプレビューが更新されます。
- 保存時更新 (ライブビュー): ファイルを保存したタイミングでプレビューが更新されます。
- テキストの長さに応じて、これらのモードは自動的に切り替わります。
- 多彩な表現力:
- GitHub Flavored Markdown: Markdigライブラリにより、GFMの構文をサポートします。
- Mermaid:
mermaid
コードブロックでダイアグラムやフローチャートを記述できます。 - MathJax:
math
コードブロックや$$...$$
構文で数式を美しく表示します。
- 秀丸エディタとの連携:
- テーマ連動: 秀丸エディタのライトモード/ダークモード設定に追従して、プレビューのテーマが自動で切り替わります。
- フォント設定: 秀丸エディタで設定されているフォントをプレビューにも反映します。
- 外部のCSSファイルを読み込んで、デザインをカスタマイズすることも可能です。
本拡張機能は、2つのコンポーネントが連携して動作します。
HmMarkdownSimpleServer.dll
: 秀丸エディタで開かれているMarkdownファイルを監視するCOMコンポーネントです。ファイルが保存されると、その内容を読み取り、Markdigライブラリを使ってHTMLに変換し、一時ファイルとして出力します。HmMarkdownListeningServer.dll
: リアルタイムプレビューを実現するための、ローカルHTTPサーバーを起動します。プレビュー用のHTMLファイルに埋め込まれたJavaScriptがこのサーバーに定期的に問い合わせを行い、編集中の最新テキストを取得してプレビューに反映させます。これにより、ファイルを保存しなくてもライブプレビューが可能になります。
- 秀丸エディタ ver9.35 以上
-
リリースページからZIPファイルをダウンロードします。
-
ZIPファイルのブロックを解除します。 この手順は非常に重要です。 ダウンロードしたZIPファイルを右クリックし、「プロパティ」を選択。「全般」タブの下部にある「セキュリティ」の項目で、「許可する」または「ブロックの解除」にチェックを入れて「OK」をクリックしてください。
- この手順を省略すると、
Markdig.dll
が正しく読み込まれず、プレビュー機能が一切動作しません。
- この手順を省略すると、
-
ファイルを展開し、配置します。 ZIPファイルを展開し、中身のファイル(
*.dll
,*.mac
,*.js
,*.css
など)を、普段秀丸のマクロを置いているフォルダにコピーします。 -
マクロを登録します。 秀丸エディタの「マクロ」メニューから「マクロ登録」を選び、
HmMarkdownSimpleServer.mac
を登録します。
- プレビューしたいMarkdownファイル(
.md
など)を秀丸エディタで開きます。 - 登録したマクロを実行すると、ブラウザ枠が開き、プレビューが表示されます。
注意:
- ファイルが保存されていない「無題」の状態ではプレビューできません。一度ファイルを保存してからマクロを実行してください。
- プレビュー内の外部リンクは、自動的にデフォルトのブラウザで開かれます。
このプロジェクトは、Visual Studio (2022推奨) を使ってビルドできます。
- ソリューションファイル:
src/HmMarkdownSimpleServer.sln
- .NET Framework: 4.7.2
リポジトリのクローン後、Visual Studioでソリューションファイルを開き、ビルドを実行してください。