R7年度大学入試における大学入学共通テストから科目「情報I」が必須科目として追加される。 「情報I」中では大問の一つとしてプログラミングが存在し、そこで使用される言語は大学入試センターの定める独自の日本語の言語であり「共通テスト用プログラム表記」として大学入試センターの公開する資料中にその仕様の一部を確認できる。 これを便宜上、DNCL2とする。 本パッケージはDNCL2をPythonにトランスパイルするものである。 Python3の実行環境上で動作するため、Google Colaboratory上での動作や他の既存のPythonのパッケージとの連動が可能である。
パッケージ名称は『大学』に由来する。
大学の道は、明徳を明らかにするに在り、民を親しましむるに在り、至善に 止まるに在り
(『大学』一章より 抜粋)
次のコマンドでインストールできる。
pip install git+https://github.com/Sane21/meizen.git
次のコードで{filename}.dnclのDNCL2で記述したファイルをPythonのファイルにトランスパイルすることができる。
meizen.make(path, filename)
meizen.build(path, filename)
また、次のコードではトランスパイルから実行までを一括で行うことができる。
meizen.make_run(path, filename)
meizen.run(path, filename)
pathには読み取りたいDNCLファイルのあるフォルダを記述する filenameには読み取りたいDNCLファイルの名前を記述する ただし拡張子は不要 実行すると、pathのフォルダ内に{filename}.pyが生成される。元からある場合は上書きされる。
※ 2024/03/01 makeは負けを連想させて不適かなと判断し、build, runでも動作するようにしました。従来のコマンドも変わらず動作はします。
次のコードでトランスパイル、実行に加えて、実行結果の判定ができる。 answerの文字列を判定に使用し、strでは文字列で、reでは正規表現で判定し結果は標準出力に表示される。
meizen.exam_str(path, filename, answer)
meizen.exam_re(path, filename, answer)
本プロジェクトのmeizen/dncl/sample内にサンプルプログラムが存在する。
Google Colaboratory上での運用はipynbファイルを参考にされたい。