このページでは、弊社の開発者ブログ「ArcGIS の Python でのマルチプロセス処理」 で紹介したベストプラクティスに従って、「農地の区画情報(筆ポリゴン)のデータ」 の変換処理を実装したサンプルプログラム、およびジオプロセシングツール(Python ツールボックス)を提供しています。
変換可能なデータは、農地の区画情報(筆ポリゴン)のデータ からダウンロード可能な、GeoJSON ファイル もしくはシェープファイル です。
本ツールでは、ダウンロードして解凍したフォルダーを入力として、
- 各市区町村のファイル ジオデータベース(FGDB) を作成し、農地の筆界ポリゴンをフィーチャクラスへ変換(※この処理をマルチプロセスで実行)
- 都道府県ファイル ジオデータベース(FGDB) を作成し、1.の各市区町村のフィーチャクラスを、都道府県のフィーチャクラスとして統合
- 各市区町村のファイル ジオデータベース(FGDB) を削除
の処理を実施します。
結果として、最終的には都道府県ファイル ジオデータベース(FGDB) に、農地の筆界ポリゴン(フィーチャクラス)として、統合されたものだけが残ります。
Pythonスクリプトファイル(MP_Farmland_JsonToFeatureClass.py , MP_Farmland_ShapefileToFeatureClass.py)を、コマンドプロンプト から実行しても利用可能ですが、ファイル一式 を入手し解凍後、ArcGIS Pro へ ツールボックス を追加することで、ジオプロセシング ツールとして利用することも可能です。
[農地筆ポリゴン変換 サンプルツールボックス] : Farmland_MP_Convert_toolbox.pyt
-
[01_マルチプロセスサンプル_農地筆ポリゴン(GeoJSON形式)_変換ツール] GeoJSON 形式の農地筆ポリゴン を ArcGIS のフィーチャクラス に変換するジオプロセシングツールです。内部で
MP_Farmland_JsonToFeatureClass.py
の処理を呼び出しています。 -
[02_マルチプロセスサンプル_農地筆ポリゴン(シェープファイル形式)_変換ツール] : シェープファイル形式の農地筆ポリゴン を ArcGIS のフィーチャクラス に変換するジオプロセシングツールです。内部で
MP_Farmland_ShapefileToFeatureClass.py
の処理を呼び出しています。
※入手したシェープファイルのLDID(Language driver ID)と、ArcGIS Pro の設定によっては、文字化けが発生して正しく変換出来ない場合があります。対処方法などの詳細は、シェープファイルや DBF ファイルが文字化けする をご確認いただき、それぞれの環境に見合った対応策を実施して下さい。
コマンドプロンプトからの実行例 Python Command Prompt ( [スタート] - [ArcGIS] - [Python Command Prompt] から起動)での実行例です。
python.exe "your_dir\MP_Farmland_JsonToFeatureClass.py" "your_dir\2024_04" "your_dir\2024_04_宮城県filegdb" 4
説明:
- 第1引数: 農地筆ポリゴンの変換で使うPython スクリプトファイルを指定します
- GeoJSON形式の場合:MP_Farmland_JsonToFeatureClass.py、
- シェープファイル形式の場合:MP_Farmland_ShapefileToFeatureClass.py
- 第2引数: 農地筆ポリゴンをダウンロード後、解凍したフォルダーを指定します
- 第3引数: 最終的な都道府県ファイル ジオデータベース(FGDB) の保存先フォルダーを指定します
- 空のフォルダーを指定してください
- 第4引数: マルチプロセス処理で使うCPUコア数を指定します
本ツールの動作確認は、ArcGIS Pro 3.3 / Python 3.9 の環境で実施しています。
- 本リポジトリに含まれるジオプロセシングツール(Python ツールボックス)、および サンプルプログラム はサンプルとして提供しているものであり、動作に関する保証、および製品ライフサイクルに従った Esri 製品サポート サービスは提供しておりません。
- 本ツールに含まれるツールによって生じた損失及び損害等について、一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
- 弊社で提供しているEsri 製品サポートサービスでは、本ツールに関しての Q&A サポートの受付を行っておりませんので、予めご了承の上、ご利用ください。詳細は ESRIジャパン GitHub アカウントにおけるオープンソースへの貢献についてをご参照ください。
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