feat: no-ai-colon-continuationルールを追加し、自然な日本語表現を促進

azu · azu · commit b1bd37511bf4 · 2025-07-05T17:14:04.000+09:00
diff --git a/README.md b/README.md
@@ -82,6 +82,54 @@ AIライティングで過度に使用されがちな誇張表現やハイプ的
 
 AIが機械的に生成しがちな強調パターンを検出します。
 
+### no-ai-colon-continuation
+
+コロンの直後にブロック要素が続く英語的なパターンを検出します。日本語として自然な表現を促進するルールです。
+
+このルールは形態素解析（kuromojin）を使用して、コロンの前の文が述語（動詞・形容詞・助動詞）で終わっているかを判定します。「使用方法:」のような名詞で終わる表現は自然な日本語として許可され、「実行します:」のような述語で終わる表現のみを検出します。
+
+#### 検出される例
+
+````markdown
+実行します:
+
+```bash
+command
+```
+
+説明します:
+
+- 項目1
+- 項目2
+
+例えば:
+
+- 具体的な例
+````
+
+#### より自然な日本語表現
+
+````markdown
+実行方法は以下の通りです。
+
+```bash
+command
+```
+
+説明の内容は以下の通りです。
+
+- 項目1
+- 項目2
+
+たとえば、次のような例があります。
+
+- 具体的な例
+
+例:
+
+- 具体的な例
+````
+
 ### ai-tech-writing-guideline
 
 テクニカルライティングのベストプラクティスに基づいて、文書品質の改善提案を行います。
@@ -279,6 +327,13 @@ AIを利用しやすくするプラットフォームです。
                 "disableAbstractPatterns": false,
                 "disabledPredictivePatterns": false
             },
+            "no-ai-colon-continuation": {
+                "allows": ["許可したいテキスト", "/正規表現パターン/"],
+                "disableCodeBlock": false,
+                "disableList": false,
+                "disableQuote": false,
+                "disableTable": false
+            },
             "ai-tech-writing-guideline": {
                 "severity": "info", // サジェストとして扱う
                 "allows": ["許可したいテキスト", "/正規表現パターン/"],
@@ -304,6 +359,16 @@ AIを利用しやすくするプラットフォームです。
 - `disableBoldListItems`: `true`にすると強調リストアイテムの検出を無効にする
 - `disableEmojiListItems`: `true`にすると絵文字リストアイテムの検出を無効にする
 
+#### no-ai-colon-continuation
+
+- `allows`: 指定したパターンにマッチする場合、エラーを報告しません
+    - 文字列: `"許可したいテキスト"`
+    - 正規表現: `"/パターン/フラグ"` (例: `"/使用方法.*/i"`)
+- `disableCodeBlock`: `true`にするとコロン後のコードブロック検出を無効にする
+- `disableList`: `true`にするとコロン後のリスト検出を無効にする
+- `disableQuote`: `true`にするとコロン後の引用検出を無効にする
+- `disableTable`: `true`にするとコロン後のテーブル検出を無効にする
+
 ### 正規表現パターンの使用例
 
 `allows`オプションでは、[regexp-string-matcher](https://github.com/textlint/regexp-string-matcher)の形式で正規表現パターンを指定できます。
diff --git a/src/rules/no-ai-colon-continuation.ts b/src/rules/no-ai-colon-continuation.ts
@@ -7,8 +7,8 @@ import { tokenize } from "kuromojin";
  *
  * 目的：
  * AI生成文章でよく見られる英語構文の直訳パターンを検出します。
- * 例：「使用方法:」の直後にコードブロックや箇条書きが続く構文は、
- * 英語の "Usage:" を直訳したもので、日本語としては不自然な場合があります。
+ * ただし、「使用方法:」のような名詞で終わる表現は自然な日本語として許可されます。
+ * 問題となるのは「実行します:」のような述語で終わる表現です。
  *
  * より自然な日本語表現：
  * - 「使用方法は以下の通りです」
@@ -25,17 +25,6 @@ const rule = (context: any, options: any = {}) => {
 
     // AST走査で隣接するノードの組み合わせをチェック
 
-    // 例外的な名詞表現（Intl.Segmenterで正しく判定できない特殊なケース）
-    const exceptionNounExpressions = [
-        // 複合名詞でセグメンテーションが難しいもの
-        "使用方法",
-        "実行方法",
-        "設定方法",
-        "操作方法",
-        "API仕様",
-        "システム仕様"
-    ];
-
     const checkColonContinuation = async (paragraphNode: any, nextNode: any) => {
         // Paragraphノードのテキストを取得
         const paragraphText = getSource(paragraphNode);
@@ -114,8 +103,8 @@ const rule = (context: any, options: any = {}) => {
                 // より保守的にエラーとする
                 return false;
             } catch (error) {
-                // 形態素解析でエラーが発生した場合は例外的な名詞表現のチェック
-                return exceptionNounExpressions.some((expr) => beforeColonText === expr);
+                // 形態素解析でエラーが発生した場合は許可（保守的にエラーを避ける）
+                return true;
             }
         })();
 
@@ -147,7 +136,7 @@ const rule = (context: any, options: any = {}) => {
             const matchRange = [paragraphColonIndex, paragraphColonIndex + 1] as const;
 
             const ruleError = new RuleError(
-                `「${beforeColonText}${colonChar}」のようなパターンは英語構文の直訳の可能性があります。より自然な日本語表現を検討してください。`,
+                `「${beforeColonText}${colonChar}」のようなパターンは、読み手によっては英語の構文を直訳したような印象を与える場合があります。より自然な日本語表現を検討してください。`,
                 {
                     padding: locator.range(matchRange)
                 }
@@ -159,8 +148,7 @@ const rule = (context: any, options: any = {}) => {
     return {
         async [Syntax.Document](node: any) {
             // ドキュメントの子ノードを順番にチェック
-            for (let i = 0; i < node.children.length - 1; i++) {
-                const currentNode = node.children[i];
+            for (const [i, currentNode] of node.children.entries()) {
                 const nextNode = node.children[i + 1];
 
                 // Paragraphノードの後にブロック要素が続く場合をチェック
diff --git a/test.textlintrc.json b/test.textlintrc.json
diff --git a/test/rules/no-ai-colon-continuation.test.ts b/test/rules/no-ai-colon-continuation.test.ts
@@ -86,7 +86,7 @@ tester.run("no-ai-colon-continuation", noAiColonContinuation, {
             errors: [
                 {
                     message:
-                        "「実行します:」のようなパターンは英語構文の直訳の可能性があります。より自然な日本語表現を検討してください。"
+                        "「実行します:」のようなパターンは、読み手によっては英語の構文を直訳したような印象を与える場合があります。より自然な日本語表現を検討してください。"
                 }
             ]
         },
@@ -95,7 +95,7 @@ tester.run("no-ai-colon-continuation", noAiColonContinuation, {
             errors: [
                 {
                     message:
-                        "「説明します:」のようなパターンは英語構文の直訳の可能性があります。より自然な日本語表現を検討してください。"
+                        "「説明します:」のようなパターンは、読み手によっては英語の構文を直訳したような印象を与える場合があります。より自然な日本語表現を検討してください。"
                 }
             ]
         },
@@ -104,7 +104,7 @@ tester.run("no-ai-colon-continuation", noAiColonContinuation, {
             errors: [
                 {
                     message:
-                        "「使用します:」のようなパターンは英語構文の直訳の可能性があります。より自然な日本語表現を検討してください。"
+                        "「使用します:」のようなパターンは、読み手によっては英語の構文を直訳したような印象を与える場合があります。より自然な日本語表現を検討してください。"
                 }
             ]
         },
@@ -113,7 +113,7 @@ tester.run("no-ai-colon-continuation", noAiColonContinuation, {
             errors: [
                 {
                     message:
-                        "「表示します:」のようなパターンは英語構文の直訳の可能性があります。より自然な日本語表現を検討してください。"
+                        "「表示します:」のようなパターンは、読み手によっては英語の構文を直訳したような印象を与える場合があります。より自然な日本語表現を検討してください。"
                 }
             ]
         },
@@ -124,7 +124,7 @@ tester.run("no-ai-colon-continuation", noAiColonContinuation, {
             errors: [
                 {
                     message:
-                        "「例えば:」のようなパターンは英語構文の直訳の可能性があります。より自然な日本語表現を検討してください。"
+                        "「例えば:」のようなパターンは、読み手によっては英語の構文を直訳したような印象を与える場合があります。より自然な日本語表現を検討してください。"
                 }
             ]
         },
@@ -133,7 +133,7 @@ tester.run("no-ai-colon-continuation", noAiColonContinuation, {
             errors: [
                 {
                     message:
-                        "「JSXはJavaScriptの中でUIを記述するため、プログラマーにとって理解しやすいです：」のようなパターンは英語構文の直訳の可能性があります。より自然な日本語表現を検討してください。"
+                        "「JSXはJavaScriptの中でUIを記述するため、プログラマーにとって理解しやすいです：」のようなパターンは、読み手によっては英語の構文を直訳したような印象を与える場合があります。より自然な日本語表現を検討してください。"
                 }
             ]
         }

Original file line number	Diff line number	Diff line change
`@@ -86,7 +86,7 @@ tester.run("no-ai-colon-continuation", noAiColonContinuation, {`
`86`	`86`	`errors: [`
`87`	`87`	`{`
`88`	`88`	`message:`
`89`		`- "「実行します:」のようなパターンは英語構文の直訳の可能性があります。より自然な日本語表現を検討してください。"`
	`89`	`+ "「実行します:」のようなパターンは、読み手によっては英語の構文を直訳したような印象を与える場合があります。より自然な日本語表現を検討してください。"`
`90`	`90`	`}`
`91`	`91`	`]`
`92`	`92`	`},`
`@@ -95,7 +95,7 @@ tester.run("no-ai-colon-continuation", noAiColonContinuation, {`
`95`	`95`	`errors: [`
`96`	`96`	`{`
`97`	`97`	`message:`
`98`		`- "「説明します:」のようなパターンは英語構文の直訳の可能性があります。より自然な日本語表現を検討してください。"`
	`98`	`+ "「説明します:」のようなパターンは、読み手によっては英語の構文を直訳したような印象を与える場合があります。より自然な日本語表現を検討してください。"`
`99`	`99`	`}`
`100`	`100`	`]`
`101`	`101`	`},`
`@@ -104,7 +104,7 @@ tester.run("no-ai-colon-continuation", noAiColonContinuation, {`
`104`	`104`	`errors: [`
`105`	`105`	`{`
`106`	`106`	`message:`
`107`		`- "「使用します:」のようなパターンは英語構文の直訳の可能性があります。より自然な日本語表現を検討してください。"`
	`107`	`+ "「使用します:」のようなパターンは、読み手によっては英語の構文を直訳したような印象を与える場合があります。より自然な日本語表現を検討してください。"`
`108`	`108`	`}`
`109`	`109`	`]`
`110`	`110`	`},`
`@@ -113,7 +113,7 @@ tester.run("no-ai-colon-continuation", noAiColonContinuation, {`
`113`	`113`	`errors: [`
`114`	`114`	`{`
`115`	`115`	`message:`
`116`		`- "「表示します:」のようなパターンは英語構文の直訳の可能性があります。より自然な日本語表現を検討してください。"`
	`116`	`+ "「表示します:」のようなパターンは、読み手によっては英語の構文を直訳したような印象を与える場合があります。より自然な日本語表現を検討してください。"`
`117`	`117`	`}`
`118`	`118`	`]`
`119`	`119`	`},`
`@@ -124,7 +124,7 @@ tester.run("no-ai-colon-continuation", noAiColonContinuation, {`
`124`	`124`	`errors: [`
`125`	`125`	`{`
`126`	`126`	`message:`
`127`		`- "「例えば:」のようなパターンは英語構文の直訳の可能性があります。より自然な日本語表現を検討してください。"`
	`127`	`+ "「例えば:」のようなパターンは、読み手によっては英語の構文を直訳したような印象を与える場合があります。より自然な日本語表現を検討してください。"`
`128`	`128`	`}`
`129`	`129`	`]`
`130`	`130`	`},`
`@@ -133,7 +133,7 @@ tester.run("no-ai-colon-continuation", noAiColonContinuation, {`
`133`	`133`	`errors: [`
`134`	`134`	`{`
`135`	`135`	`message:`
`136`		`- "「JSXはJavaScriptの中でUIを記述するため、プログラマーにとって理解しやすいです：」のようなパターンは英語構文の直訳の可能性があります。より自然な日本語表現を検討してください。"`
	`136`	`+ "「JSXはJavaScriptの中でUIを記述するため、プログラマーにとって理解しやすいです：」のようなパターンは、読み手によっては英語の構文を直訳したような印象を与える場合があります。より自然な日本語表現を検討してください。"`
`137`	`137`	`}`
`138`	`138`	`]`
`139`	`139`	`}`